2016年の「新潮文庫の100冊」を紹介してから丸6年、もはや最近は惰性で記事作成をしているといっても過言ではないのですが、100冊の一覧と購入リンクを簡単に確認したい方々に未だ需要があるようなので、今年も用意しました。
新潮文庫のこの企画は、100冊の本を「恋する本」「シビレル本」「考える本」「ヤバイ本」「泣ける本」の5つのカテゴリーに分けて紹介しているのが特徴。2021年は上下巻を含むと101冊が選書されています。「1ミリの後悔もない、はずがない」や「ボクたちはみんな大人になれなかった」などエモいタイトルが増えているのと、まさかのラヴクラフト「インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―」が登場している点が印象的。
今年のカテゴリーの内訳は下記の通り(上下巻含む):
- 恋する本 20冊
- シビレル本 20冊
- 考える本 20冊
- ヤバイ本 20冊
- 泣ける本 21冊
既読冊数は昨年と同じ48冊。そういえば「ハムレット」をまだ読んでいなかった!「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」も!と、意外な気付きに繋がるので、毎年このカウント作業がすこぶる楽しい笑
そんな訳で今年も参考までに全冊リスト化しました:
2021年の新潮文庫の100冊全作品リスト
カテゴリー順→作者名順です。リンクをクリックするとamazonに飛びます。ちなみにプレミアムカバー版が発売されている書籍はその旨記載していますが、amazonではなく店頭での購入が必要になると思いますのでご注意を。そして今年も個人的なオススメを☆でマークしました。全冊読んだ訳ではないので勿論ご参考までに。
恋する本(全20冊)
「1ミリの後悔もない、はずがない」一木けい
「雪国」川端康成 ☆
「いなくなれ、群青」河野裕
「星の王子さま」サン=テグジュペリ ☆最高
「ハムレット」シェイクスピア プレミアムカバー
「春琴抄」谷崎潤一郎 ☆最高
「こころ」夏目漱石 ☆プレミアムカバー
「ケーキ王子の名推理」七月隆文
「白いしるし」西加奈子
「きみはポラリス」三浦しをん ☆
「錦繍」宮本輝 ☆
「螢・納屋を焼く・その他の短編」村上春樹 プレミアムカバー
「ボクたちはみんな大人になれなかった」燃え殻
「太陽の塔」森見登美彦
「赤毛のアン」モンゴメリ ☆
「月と六ペンス」モーム ☆最高
「ぼくは勉強ができない」山田詠美
「キッチン」吉本ばなな プレミアムカバー
「ひらいて」綿矢りさ
「吾輩も猫である」複数名
シビレル本(全20冊)
「砂の女」安部公房 ☆
「魔性の子」小野不由美 ☆
「ホワイトラビット」伊坂幸太郎
「精霊の守り人」上橋菜穂子 ☆最高
「不思議の国のアリス」ルイス・キャロル ☆
「深夜特急」1 沢木耕太郎
「燃えよ剣」上・下 司馬遼太郎 ☆
「旅のラゴス」筒井康隆 ☆
「シャーロック・ホームズの冒険」コナン・ドイル ☆
「最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常―」二宮敦人
「しゃばけ」畠中恵
「てんげんつう」畠中恵
「探偵AIのリアル・ディープラーニング」早坂吝
「楽園のカンヴァス」原田マハ ☆
「妄想銀行」星新一 プレミアムカバー
「金閣寺」三島由紀夫 ☆プレミアムカバー
「 向日葵の咲かない夏」道尾秀介
「インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―」H・P・ラヴクラフト
「村上海賊の娘」1 和田竜 ☆最高
考える本(全20冊)
「受験脳の作り方」池谷祐二
「黒い雨」井伏鱒二 ☆
「沈黙」遠藤周作 ☆最高
「檸檬」梶井基次郎
「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」加藤陽子 ☆最高
「こころの処方箋」河合隼雄
「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」川上和人
「孤独のチカラ」齋藤孝
「さくらえび」さくらももこ
「ある奴隷少女に起こった出来事」ハリエット・アン・ジェイコブス ☆
「殺人犯はそこにいる」清水潔
「フェルマーの最終定理」サイモン・シン ☆最高
「一日江戸人」杉浦日向子 ☆
「ひとり暮らし」谷川俊太郎
「この世にたやすい仕事はない」津村記久子
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ
「車輪の下」ヘッセ ☆プレミアムカバー
「老人と海」ヘミングウェイ ☆
「日日是好日」森下典子
「約束の海」山崎豊子
ヤバイ本(全20冊)
「蜘蛛の糸・杜子春」芥川龍之介
「何者」朝井リョウ
「レプリカたちの夜」一條次郎
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」岩崎夏海
「江戸川乱歩名作選」江戸川乱歩
「変身」カフカ ☆
「異邦人」カミュ ☆最高
「火のないところに煙は」芹沢央
「許されようとは思いません」芹沢央
「人間失格」太宰治 ☆プレミアムカバー
「天久鷹央の推理カルテ」知念実希人
「罪と罰」上・下 ドストエフスキー ☆最高
「土の中の子供」中村文則
「ミッキーマウスの憂鬱」松岡圭祐
「豆の上で眠る」湊かなえ
「魔術はささやく」宮部みゆき
「BUTTER」柚木麻子
「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信
「「超常現象」ー科学者たちの挑戦ー」NHKスペシャル取材班
泣ける本(全21冊)
「青の数学」王城夕紀
「月まで三キロ」伊与原新
「号泣する準備はできていた」江國香織
「あつあつを召し上がれ」小川糸
「博士の愛した数式」小川洋子 ☆
「夜のピクニック」恩田陸
「さがしもの」角田光代
「明るい夜に出かけて」佐藤多佳子
「 ハレルヤ!」重松清
「ビタミンF」重松清
「か「」く「」し「」ご「」と「」住野よる
「あと少し、もう少し」瀬尾まいこ
「ツナグ」辻村深月
「西の魔女が死んだ」梨木香歩 ☆
「しゃぼん玉」乃南アサ
「コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―」町田そのこ
「塩狩峠」三浦綾子
「銀河鉄道の夜」宮沢賢治 ☆最高
「さぶ」山本周五郎
「夏の庭」湯本香樹実
「空が青いから白をえらんだのですー奈良少年刑務所詩集」寮美千子
さいごに
過去のオススメやリストも置いておきます。参考までに。
それでは皆さん良い読書の夏を!