ゴミ本なんてない

色々な本の読み方の提案をしているブログです。

新潮文庫の100冊(2016)を50冊読んでみた

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いつも同じ作者の本ばかりじゃなくて、新しい作家のものも発掘してみたい…。そう思いつつ売れ筋ランキングを見ても変わり映えのしない顔触ればかりだし、さてどうするかな、と思案していた時に手にとったのが「新潮文庫の100冊」の冊子。パラパラ捲ってみるとなかなか面白そう。「恋する本」「シビレル本」「考える本」「ヤバイ本」「泣ける本」の5つのカテゴリーに分けられていて、好きそうなカテゴリーの本から手をつけ易い。そんな事で50冊くらいを目処に読んでみようと思い立った2016年の夏。これがなんとも大当たりで、「この本に出会えて良かった」と自信を持って言える本が何冊もあって、本当に充実した読書時間を与えてくれました。どちらかというと講談社派だった自分の新潮社に対する好感度が爆上がりしたのは言うまでもない。

カテゴリーの内訳は下記の通り(上下巻除く):

  • 恋する本 21冊(内8冊読了 38%)
  • シビレル本 23冊(内10冊読了 43%)
  • 考える本 15冊(内7冊読了 47%)
  • ヤバイ本 21冊(内11冊読了 52%)
  • 泣ける本 23冊(内14冊読了 61%)

の全103冊!

実際には内17冊は既読だったので、目標50冊達成のために33冊読みました。読んだ50冊の本はこの記事の最下部にメモ代わりに記載してます。

その中でもオススメの10冊を、冊子に書いてあった作中の一文と解説と一緒に紹介します。多過ぎるかと思ったけど、これ以上絞り込めないくらい名作揃いだった…。

第1位「月と六ペンスモーム

その絵を描いたのは、知ってはならない秘密を知った罪深い男だ。
月と六ペンス (新潮文庫)

月と六ペンス (新潮文庫)

  • 作者: サマセットモーム
  • カテゴリー: 恋する本
  • ロンドンでの安定した仕事、温かな家庭。すべてを捨て、パリへ旅立った男が挑んだものとはー。英文学の歴史的大ベストセラーの新訳!

文句なしの第1位。この作品に出会えて本当に良かった。

画家のポール・ゴーギャンをモデルにした男の半生を描いた作品。ただの糞野郎とも言えるが、 40代になってから職も家庭も全て捨て、文字通り命を削りながら情熱に身を注いだ主人公のストリックランドには潔さ、美しさ、そして残酷な強さを感じた。そんな生き方に心の底から憧れるものの、決して自分はそこまで踏み切れないのも分かっているから、眩しいやら妬ましいやらで最終的には涙が出てきた。何か夢を追っている人、年齢に負けそうになっている人に是非読んで欲しい作品。ちなみに、「グレート・ギャツビー」や「ティファニーで朝食を」と同様に、第一人称で語る「優しい傍観者」である主人公もとても好き。いずれの作品の主人公よりも、人間観察に長けていて、また大人の余裕も感じられて好印象だった。何回も繰り返し読みたい作品。愛読書になりそう。

第2位「忍びの国」「村上海賊の娘」和田竜

斯様なことでこの者たちの息の根は止められぬ。虎狼の族は天下に散ったのだ。
忍びの国 (新潮文庫)

忍びの国 (新潮文庫)

  • 作者: 和田竜
  • カテゴリー: シビレル本
  • 時は戦国。伊賀攻略を狙う織田信雄軍。迎え撃つ伊賀忍び団。知略と武力の激突。圧倒的スリルと迫力の歴史エンタテインメント。
あいつは見るのだ、本物の戦を。
村上海賊の娘(一) (新潮文庫)

村上海賊の娘(一) (新潮文庫)

  • 作者: 和田竜
  • カテゴリー: ヤバイ本
  • 信長VS本願寺、睨み合いが続く難波海に敢然と向かう海賊王の娘。壮絶な陸海の戦いが幕を開ける。本屋大賞受賞の大ベストセラー、待望の文庫化!

おっもっしっろっいっっっ!!

和田竜、おもしろい。著者の作品はどれも、小説というよりもまるで映画や漫画を見ているかのように、目の前(頭の中?)で躍動感溢れる痛快なアクションが繰り広げられる。元々は脚本家を志していたのも頷けるような、絶妙なヒキと伏線の使い方が全体に適度な緊張感を与えていて、五感に訴えかける情景描写と相まって、至極のエンターテイメントとして楽しめる。デビュー作の「のぼうの城」が好きでそれ以来気になっていたが、まさかここまで外れがない作者だとは…。「絶対こんなやついないだろ」と思うくらいカリカチュアが効いたキャラクター描写は好みが分かれるかもしれないが、時代小説は堅苦しそうだしちょっと…と敬遠していた人に是非読んでもらいたい一冊。「忍びの国」は2017年に大野智石原さとみ主演で映画化されるし、「村上海賊の娘」は2014年の本屋大賞に選ばれているのでいずれを選んでも間違いないと思う。

第3位「それでも、日本人は「戦争」を選んだ加藤陽子

講義の間だけ戦争を生きてもらいました。
それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)

それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)

  • 作者: 加藤陽子
  • カテゴリー: 考える本
  • 明治以来、四つの対外戦争を戦った日本。膨大な犠牲を払い、なお誰もが戦争やむなしと考えたその論理とは?小林秀雄賞受賞の名著文庫化。

タイトルで損をしているのかどうか判じ難い一冊だが、間違いのない名著。

取り敢えず自分は最初にタイトルを見た時、「左翼が書いた悔恨タラタラの反戦本かな」「いやいやそれとも右翼が喜びそうな戦争正当化本かも」と訝しがっていたのだが、なんと中身は驚く程すっきりとした中立性を保ちながら、ロジカルに近代日本史上の5つの大戦ー日清戦争日露戦争第一次世界大戦満州事変と日中戦争・太平洋戦争ーの開戦の端緒を探っていく内容の本だった。東大教授でもある教え慣れした著者と、歴史好きの中高生達との5日間の講義をまとめた形式の本なので、かなり分かりやすい。それでも結構ディープな話にもなったりして、中高生の子達と比べた自分の無知さに心底恥ずかしくなる事も多々あった。今まで知らなかった経済上・安全保障上・思想上の開戦の理由が数多く説明されていて、非常に面白い。著者が一生手元に置いてもらえるように、と願いながら構成したそうなので、次の世代の通読にも耐え得るだろう。また、この本に書かれている内容が全てではないのは充分承知したので、これをきっかけにもっともっと近代史の事を知りたいと痛感した。

第4位「海底二万里」ヴェルヌ

海中に埋もれたポンペイをよみがえらせたかのようだった!
海底二万里〈上〉 (新潮文庫)

海底二万里〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: ヴェルヌ
  • カテゴリー: シビレル本
  • 超絶の最新鋭潜水艦ノーチラス号を駆るネモ船長の目的とは?海洋冒険ロマンの傑作を完全新訳、刊行当時のイラストもすべて収録。

決めた、全集を買うならジュール・ヴェルヌ。「八十日間世界一周」といい「気球に乗って五週間」といい他の作品もいちいち冒険欲を掻き立てられる。

実は初めてのヴェルヌ。ディズニーのテーマパークの中で一番好きなアトラクションでもあるのに、なんで今まで読んでなかったんだろう。ライドと同様、まさかこんなにワクワクする本だとは!多くの船を難破させていた巨大な海洋生物の正体を突き止めるため、調査団に同行し、探索に出たアロナックス博士と助手。やっとの事で怪物を見つけた途端自らも攻撃に遭い、海に投げ出されてしまう。目を覚ましたのは、ネモ艦長率いる超潜水艦の中で…。人喰い鮫との格闘や船員の海底葬に南極制覇など、数々の冒険にページを繰る手が止まらない。好奇心旺盛な博士は可愛らしいし、博士のためなら命も賭す頼もしい助手(30歳)は自分も欲しくなるし、何よりもパーフェクト超人のネモ艦長が死ぬ程イケメン。そしてアウトロー。彼が潜水艦で長旅を続ける理由は何なのか?最後の最後まで明かされない秘密が気になってしょうがなかった!今すぐにでも仕事や学校を辞めて冒険に出たい人におすすめ。いつか船旅でもした時にもう一度読み直したい。

・ちなみに海底まで二万里って物凄い深層までいくな、いや、地球突き抜けちゃわないか?と思ったら世界中の海底を二万里の距離をかけて横断する話でした…。

アンソニー・ドーアの『すべての見えない光』に登場する盲目の少女の愛読書でもあります。貪るように読んだ彼女の気持ちが今ならよく分かる。

第5位「江戸川乱歩傑作選江戸川乱歩

椅子の中の恋!
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)

  • 作者: 江戸川乱歩
  • カテゴリー: ヤバイ本
  • 日本における本格探偵小説の確立者乱歩の処女作「二銭銅貨」をはじめ、「人間椅子」などその独特の美学によって支えられた初期の代表作9編。

「全日本読んだ気になってる作家ランキング」があれば上位にランクインすると思う江戸川乱歩

自分は長年読んだ気になっていた。多分小学生くらいに学校の図書館で借りてきた事があるだろうなーくらいに。なので今回の取り組みがなければ一生しっかりと読んでなかったかもしれない江戸川乱歩。良かった良かった。時代を超えても一切褪せる事のない文章に、現代の推理小説家の殆どが足元にも及ばないような想像力。予想以上に面白くて名作家と褒め称えられるのにも納得。この本に収録されている作品は、短編なのにどれもカッキリとまとまっていて、逆にそれ以上紙を割く必要は一切ないのだろう。未必の故意を描いた「赤い部屋」と文字通りの「人間椅子」が特に好きだった。どちらもじっとりと汗をかく様な、背中を這う様な恐怖が迫ってくるのだけれども、前者はその考えに思い至ってしまう作者に対して恐怖したし、後者は真相にたどり着いた瞬間気持ち悪過ぎて思わずうぇっと声が出てしまった。未だに大正時代の作品とは思えない。綾辻行人京極夏彦などのミステリー好きで、もしまだ読んでいない人がいれば(自分だけかもしれないが)、是非読んでみて欲しい。

第6位「沈黙遠藤周作

お前たちに踏まれるために、私は存在しているのだ。
沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

  • 作者: 遠藤周作
  • カテゴリー: 泣ける本
  • 殉教を遂げるキリシタン信徒と棄教を迫られるポルトガル司祭。神の存在、背教の心理、東洋と西洋の思想的断絶等を追求した問題作。

丁度マーティン・スコセッシ監督の映画が上映中のタイムリーな作品。

元々キリスト教が題材の作品はあまり好きではない(「塩狩峠」も好きじゃない)のだが、これは非常に考えさせられた。連絡の途絶えた司祭の行方を捜すため、かねてより信仰者への残虐な拷問で悪名高かった鎖国時代の日本へ、命を賭し渡る事を決意した宣教師の主人公ら。厳しい監視の目を掻い潜りながら布教活動を続けるが、一向に司祭の行方は知れない。そんな中、ユダに密告されたキリストよろしくキチジローという男に裏切られ、身柄を拘束されてしまう。自らの信仰か、他人の命か。そこで想像を絶する選択を迫られた主人公はー。神の存在と人間の信仰という普遍のテーマに真っ向から取り組んだ本作。アメリカでも有名だそう。どんな苦境に立たされても沈黙を貫き通す神に対する主人公の懊悩には、無神論者の自分でさえも心を抉られるかのように共感してしまった。また、「弱者」であるが故に人を裏切らざるを得ないキチジローのやるせなさにも心が引き裂かれる思いになった。いずれにせよ、心の底からの信仰は矢張り貴い。一度、ずっしりと重い本を読んでみたい人におすすめ。

第7位「シャーロック・ホームズの冒険コナン・ドイル

心で見ないからだ。
シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

シャーロック・ホームズ、格好良すぎるだろ…。

鼻につくくらい才芸に秀で、武道も堪能。そんなホームズと同居するワトソンがまとめた、珍事件怪事件の短編集。説明するまでもないだろう。…が、実は自分にとって初ホームズ。ヴェルヌといい乱歩といい今まで読んだ気になった本を読む良い機会になったのが、この試みの良い所。予想以上にしっかりとした推理小説で、古典と呼ばれているのも頷ける作品だった。この短編集も面白かったけど、物語の時系列的にも作品の発表順的にも第一作目と位置付けられる「緋色の研究」が実は一番面白いと思った。まさか犯人の動機の描写にあそこまでの文量を割くとは…。いきなり別の話が始まったと思って頭を殴られたくらいの衝撃を受けた。やっぱり犯行の動機が薄弱なミステリー小説は読んでで面白くないので、そういう意味でもホームズの事件は人間の浅ましさが良い具合にリアルで好き。

あと全然関係ないけどホームズが普通にコカインやってて笑った。知らなかった。

第8位「一日江戸人杉浦日向子

遊び友達にもつなら江戸人がサイコーです。
一日江戸人 (新潮文庫)

一日江戸人 (新潮文庫)

  • 作者: 杉浦日向子
  • カテゴリー: 考える本
  • 遊び友達にもつなら江戸人がサイコー。試しに「一日江戸人」になってみようというヒナコ流江戸指南。著者自筆イラストも満載。

読み終えたら、誰もが江戸に住みたくなる本。

昔好きだったHPの管理人が強く薦めていて、気になっていた作家。もっと昔の方だと思っていたが、割と最近までご存命であったとは…。それにしても、面白い!江戸の風俗が文章半分、絵半分で分かりやすく説明されていて、とても面白い!こんなのが読みたかったんだ。当時の生計の立て方、住まい、食事、お祝い事、ファッションなど、暮らしが手にとるように分かるし、カツカツな生活ながらも大いに楽しんでいた当時の江戸人の気風がよく伺える。文章だと分かり辛い部分の補足としての絵がだいぶありがたい。それにしても当時の酒のつまみがあまりにも美味しそうなので今度作ってみようと思う。

第9位「砂の女安部公房

欠けて困るものなど、何一つありはしない。
砂の女 (新潮文庫)

砂の女 (新潮文庫)

  • 作者: 安部公房
  • カテゴリー: ヤバイ本
  • 砂穴の底に埋もれていく一軒家に故なく閉じ込められ、あらゆる方法で脱出を試みる男を描き、世界20数カ国語に翻訳紹介された名作。

実は全然聞いた事なかった作者、有名だったとは。新潮文庫に感謝。

会社を休み昆虫採集に出かけた男性教師は、より新種を見つけやすい郊外の砂丘に向かう。歩みを進めると、砂に半ば埋もれた形で建つ不思議な家々の集落を見つける。最終バスを逃してしまった彼は、村人の親切によりある未亡人の家に泊めさせてもらう。次の日、唯一の地上への架け橋であった縄梯子がない事に気付いてから、狂気の日々が始まる。なんとこの村の人々は、延々と降り注ぎ舞い散る砂を掻き出し家を保つ事をただ一つの労働とし、暮らしていた。決して地上に出る事はせずーそして教師を帰す気もさらさらないようであった。彼にとってはただの牢獄、そして拷問のようだが、戦後、焼け野原を途方もなく歩き続けるだけの毎日と比べれば、居があるだけましだと未亡人は言う。様々な脱出の手も虚しく、砂を掻き続けながら過ぎて行く日々。地上に思いを馳せながら、やがて子供も生まれ、時も経ち、いつの間にか行方不明の届出が出されてから7年が過ぎたー。とてもオリジナリティ溢れる作品。いまいちどういった感想を抱けば良いのか分かりかねるが、人生もこの小説に描写されている砂の村の一見無為に思える日々と対して変わらない、というのが説得力があり過ぎて、なんだかやるせなくなるなぁ。独創的な作風が気になって仕方がないので、他の作品も読んでみたい。

第10位「友情武者小路実篤

お願いですから。杉子を私のものにして下さい。
友情 (新潮文庫)

友情 (新潮文庫)

  • 作者: 武者小路実篤
  • カテゴリー: 恋する本
  • あつい友情で結ばれていた脚本家野島と新進作家大宮は同じ女を愛してしまったー。青春期の友情と恋愛の相克に四百万人が感動した大失恋小説。

う、うわあああ 辛い、辛過ぎる。

悶えながら読んだ、友人と思い人との三角関係の末の失恋小説。最後は割と前向きな形で終わったが、途中読むのが苦し過ぎた。恋のライバルである友人が超良い奴、そして主人公も意外に素直で芯の強い男なので、どちらの肩も持ちたくなってしまう青春作品だった。自分が同じ立場になったら果たしてどういう反応をしただろう…。友人の立場だったらどうか分からないが、少なくとも主人公と同じ立場だったら、同様に一通り落ち込んだ後に、自らを奮い立たせて創作に没頭したかもしれない。何かを振り切って、心機一転したい人におすすめの一作。

終わりに

それにしてもこうやって振り返って気に入った作品を見てみると、だいぶ偏りが出ているのが分かる。恋愛小説が好きじゃなさ過ぎて、そもそも手に取ってすらいないという…。また、今回既読の作品は敢えてランキングから外したので、永久欠番の「罪と罰」や「星の王子さま」は紹介していないんだけれども、これらの作品はまた別の機会に取り上げたいと思う。2017年の100冊もどんなラインナップになるか非常に楽しみ!

読んだ本:

1.「ウィニー・ザ・プー」アラン・アレクサンダー・ミルン 既読
2.「海辺のカフカ」(上下)村上春樹 既読
3.「新編 銀河鉄道の夜宮沢賢治 既読
4.「こころ」夏目漱石 既読
5.「残穢小野不由美 既読
6.「塩狩峠三浦綾子 既読
7.「罪と罰」(上下)ドストエフスキー 既読
8. 「トム・ソーヤーの冒険マーク・トウェイン 既読
9.「西の魔女が死んだ梨木香歩 既読
10.「人間失格太宰治 既読
11.「博士の愛した数式小川洋子 既読
12.「ふがいない僕は空を見た窪美澄 既読
13.「不思議の国のアリスルイス・キャロル 既読
14.「星の王子さまサン=テグジュペリ 既読
15.「燃えよ剣」(上下)司馬遼太郎 既読
16.「夜のピクニック恩田陸 既読
17.「老人と海ヘミングウェイ 既読
18.「旅のラゴス筒井康隆 7/16/2016
19.「キッチン」吉本ばなな 7/17/2016
20.「夏の庭」湯本香樹実 7/17/2016
21.「忍びの国」和田竜 7/18/2016
22.「江戸川乱歩傑作選」江戸川乱歩 7/25/2016
23.「「弱くても勝てます」:開成高校野球部のセオリー」高橋秀実 7/29/2016
24.「人間の建設」小林秀雄岡潔 8/1/2016
25.「刺青・秘密」谷崎潤一郎 8/3/2016
26.「きみはポラリス三浦しをん 8/22/2016
27.「月と六ペンス」モーム 9/8/2016
28.「ジキル博士とハイド氏」スティーヴンソン 9/9/2016
29.「砂の女安部公房 9/10/2016
30.「向日葵の咲かない夏」道尾秀介 9/11/2016
31.「しゃぼん玉」乃南アサ 9/15/2016
32.「金閣寺三島由紀夫 9/17/2016
33.「母性」湊かなえ 9/18/2016
34.「沈黙」遠藤周作 11/20/2016
35.「変身」カフカ 11/22/2016
36.「友情」武者小路実篤 12/11/2016
37.「精霊の守り人上橋菜穂子 12/13/2016
38.「黒い雨」井伏鱒二 12/17/2016
39.「一日江戸人」杉浦日向子 12/24/2016
40.「土の中の子供」中村文則 12/24/2016
41.「絶望名人カフカの人生論」フランツ・カフカ 頭木弘樹 12/25/2016
42.「村上海賊の娘」和田竜 1/6/2017
43.「シャーロック・ホームズの冒険コナン・ドイル 1/7/2017
44.「マイ国家」星新一 1/10/2017
45.「野火」大岡昇平 1/14/2017
46.「奇跡の脳ー脳科学者の脳が壊れたときー」ジル・ボルト・テイラー 1/18/2017
47.「螢川・泥の河」宮本輝 1/22/2017
48.「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」加藤陽子 1/27/2017
49.「きらきらひかる江國香織 1/28/2017
50.「海底二万里」ヴェルヌ 1/29/2017